お部屋の整理や故人の持ち物を整理している時に、ダイヤがふんだんに利用されている宝飾品が出てくることがあるかもしれません。
ダイヤが利用されている宝飾品は、金・プラチナ製品であることも多いので、たとえご自身にとっては不要なものであっても、専門店に売却依頼をすれば、かなりいいお金になることが予想されます。
今回は、ダイヤの査定をどのように行っているか、ダイヤの査定方法について紹介します。
目次
ダイヤの査定はどのような流れで行う?
ダイヤの査定方法について
ダイヤの査定はどうやって行う?
ダイヤの査定では、ダイヤそのものの価値はもちろん、アクセサリーなら土台となっている金やプラチナなどダイヤ以外の貴金属の価値、デザイン、ブランドなどジュエリー製品としての価値も合わせて総合的に判断します。
ダイヤに固定された定価はありませんが、業者間での取引相場は国際基準などをベースにしてほぼ決まっています。相場は品質によって大きく異なるため、まずはダイヤの品質を見極めることが査定の一番大事なポイントです。
ダイヤの査定方法はいくつもありますが、一般的には4Cと言われる基準に基づいて査定を行います。4Cとは、現在広く世界中で基準とされている「カラット、カラー、クラリティ、カット」を総合的に判断するもので、それぞれの項目において細かくグレードが決められています。
ダイヤ鑑定の一般的な手順は以下の通りです。まず10倍ルーペを使用し、本当にダイヤかどうか、汚れ具合、大まかな品質を確認します。
次に、正しい査定を行う上で欠かせないクリーニングを行います。きれいな状態と汚れた状態での査定では大きく差が出てしまうためです。次にカラー、カット、クラリティなどを4Cの基準に基づいて鑑定していきます。
さらに蛍光性のチェックや、人工的な処理が加えられていないかなども検査します。様々な角度から査定し、品質を判断したダイヤを国際相場、国内相場などと照らし合わせて、ダイヤ単体としての価格をまず算出します。
アクセサリーの場合にはそれに加えて金やプラチナなどの値段、他の脇石などの値段もプラスし、最終的な買取価格を算出します。
鑑定書があれば査定が簡単に済むかというと、一概にそうとも言えません。というのは、古い鑑定書であった場合、鑑定書が発行された時と、現在の鑑定基準が違っていたり、鑑定書そのものに偽装があったりすることがあるからです。
鑑定書があればある程度の信頼性の確証にはなりますが、あくまでも鑑定士が直接手に取りながら鑑定、査定して、その店ごとに査定額を算出することになります。
ダイヤの査定を家庭でするのは難しい!?
一般的には、ダイヤを購入した際には鑑定書をもらうことができます。鑑定書にはダイヤのグレードや品質が詳細に記載されているため、これさえあれば、家庭でもダイヤの査定ができるのではないかと思いたくなります。
しかし、ダイヤの査定は鑑定書だけで出来るものではなく、プロの鑑定士でも人によって差がでるくらい、非常にデリケートで難しいものなのです。いくら鑑定書があってもダイヤの価値を正しく査定することは素人には難しいのが現実です。
人から譲り受けたり、プレゼントされたりした場合には鑑定書がない場合もあります。買取を依頼しようとお店に持ち込んだ際に初めて、鑑定書がないことに気づくケースも多いようです。
鑑定書は品質を保証する根拠の一つにはなりますが、鑑定書だけで査定を行うことはまずありません。プロの鑑定士であれば、鑑定書は補助的な判断材料の1つに過ぎず、最終的には鑑定士の目によって査定されることになります。
買取を依頼する際に鑑定書がないと不利になるのではないかと、鑑定書の再発行を依頼するケースもあるようですが、時間もお金もかかってしまい、結局二度手間となってしまうことが少なくありません。
鑑定書がなくても査定をしてもらえることがほとんどなので、鑑定書がないからといって躊躇する必要はありません。
近くに持ち込めるお店がなかったり、直接店舗に行かずに査定をしたい場合、電話やオンライなどでダイヤの査定を受け付けてくれる業者もありますが、そのような場合には見積もりの金額の幅が大きく、実際の査定額はなかなか分かりません。
それはダイヤの査定は、現物を実際に見なければグレードや品質などが分からないためです。あくまでも大まかな目安の一つに留めるようにした方がよいでしょう。
どうしても家庭で査定したいという場合、店によっては出張査定や宅配利用などで査定を受け付けてくれるところもあります。いずれにしても、実物をしっかりと鑑定してもらう以外に、正しく査定してもらう方法はないといえるでしょう。
ダイヤの査定は鑑定士の経験が重要
ダイヤの鑑定はプロの鑑定士によって行われます。宝石の鑑定とは大まかに、その宝石が本物かどうか、本物ならその品質はどうか、の2つを正しく判断することです。日本において鑑定士は国家資格ではなく、様々な民間の機関が独自に与える民間資格となっています。
鑑定士の資格を与える専門機関はとても多く、どの機関の鑑定士資格を持っているかが問われることもあります。さらに鑑定士はその資格以上に実務経験を積み、鑑定眼を磨くことが大切だと言われています。
鑑定にはそれに特化した様々な機器もあり、ある程度科学的に判断できる一方で、実際に宝石を見て、触れて、感じ取るといった人間の感覚に頼る部分もあります。
特にダイヤの査定は鑑定が難しいものの一つで、鑑定士によって査定に大きく幅が出ることがあります。つまりダイヤの鑑定は鑑定士の腕にかかっているともいえるのです。
ダイヤの買取価格の基準は4Cなどの査定基準でほぼ決まっています。しかしそれ以外にも価格が左右される要素がたくさんあるため、価格アップのプラス要因となるものを見逃さず正しく査定してもらえるかどうかが重要なポイントです。
例えば4Cのカラー基準から外れた色のついたダイヤの場合、それが本物の天然色だった場合にはかなり価格が上がります。逆に薄いイエローやブラウンのダイヤは無色透明に比べて価格がグッと低くなり、思ったよりも低い査定額となることもあります。
自分の大切な財産であるダイヤは、できるだけ高く査定してもらいたいと思うのが当然でしょう。腕のよい鑑定士の目で、少しでもプラス要因を見つけてもらい、査定額が上がればラッキーですが、ずっと本物だと思って大事にしていたダイヤが、実は偽物だったと見破られてしまったという皮肉な結果になるリスクもあります。
どうしても査定に納得がいかない場合には、複数の業者で鑑定をしてもらったり、信頼できる鑑定士のいる店に依頼するなど、積極的な行動を起こすことも必要かもしれません。
ダイヤの査定はフリーチケット
金券ショップ フリーチケットではお預かりしたダイヤをプロの鑑定士が一つ一つ丁寧に査定しています。査定するポイントは多岐に亘るため、ある一定の時間がかかりますが、少しでもプラスの査定ができるように心がけています。
ダイヤ買取の際の査定のポイントはまず4Cに基づいたカラー、クラリティ、カラット、カットです。カラー、カットは一つのグレードの違いが買取額に大きく影響するため、慎重に査定をします。
アクセサリーの場合は商品としてのデザイン性、バランスなども丁寧に査定します。例えばダイヤが配置されている台の高さや、爪の状態なども詳細に確認します。また、ダイヤ以外に脇石がデザインされているものなどは、その石についても査定します。
土台となる金やプラチナ、ダイヤ、その他の石、デザイン、ブランド価値など、すべてを総合的に査定した後、それぞれの世界相場に基づいて買取価格を決定します。