お部屋の整理や故人の持ち物を整理している時に、ネックレスが出てくることがあるかもしれません。ネックレスは貴金属を利用して作られていることも多く、素材の多くが金やプラチナとなっています。
金・プラチナ製品はたとえ壊れていたり、デザインが古いものであっても、地金の価値は変わりません。そのため、ご自身にとっては不要なものであっても、専門店に売却依頼をすれば、かなりいいお金になることが予想されます。
今回は、ネックレスの査定や買取を依頼する際に気をつけておきたいポイントについてお伝えします。
目次
ネックレスの査定や買取を
依頼する際に気をつけておきたいポイント
ネックレスを査定する時のポイント
18金の喜平ネックレスなどシンプルなデザインを好む男性に比べ、女性が身に着けるネックレスは金やプラチナだけでなく、他の宝石やペンダントトップが組み合わさっている場合が多くあります。
このようなネックレスの査定の際は、金やプラチナのチェーン部分だけでなく、他の宝石などの査定もきちんと行ってもらえるかどうか、ということがポイントです。このポイントをあいまいにされ、金、プラチナのみしか査定してもらえなかった場合には、大きな損失になることもあります。
ネックレスがハイブランドの製品であった場合は、そのブランド価値もきちんと査定してもらえているかも確認が必要です。ハイブランドとは、例えばハリーウィンストン、ティファニー、カルティエなど歴史と信頼のあるブランドのことです。
もしこのようなブランドに対しての知識が乏しい業者が査定した場合、ブランドに対しての付加価値に対する価格の上乗せがなく、単に重量だけで査定されてしまう恐れがあります。買取を検討しているアクセサリーがブランド品の場合には、ブランド品を豊富に扱っていて情報に精通している買取店を選ぶことがポイントとなります。
金やプラチナなどの貴金属の相場は、例えば金であれば含有率99.99%の24金(純金)を基準として決められています。ネックレスなどのアクセサリーには18金、10金などが使用されていることが多いため、自分が思っていたよりも査定額が低く提示されることがよくあります。
貴金属の査定額は相場×グラム(重さ)で決まってくるので、相場が高く、重量のあるネックレスであれば査定額も高くなると思いがちですが、付属品を取り除いた貴金属だけの重さ、使われている金やプラチナの純度などで査定額が変わってくるということを覚えておくとよいでしょう。
中には買取初心者だと見て、明らかに安い買取額を提示してくる業者もあるので、複数の買取店の相場価格をチェックしたり、相見積もりを取るなどして騙されないように気を付けることも必要です。
ネックレスの刻印はここにある
ネックレスの留め金や指輪の内側には刻印と呼ばれる、小さな文字や記号が刻まれています。刻印の主な目的は2つあります。1つは、その製品に関しての情報を伝える役割です。
金やプラチナの純度だけでなく、販売、製造元の情報が分かる場合もあります。2つめは偽物でないことを証明し、偽造を防ぐことです。
一点ものやオーダーメイドでない限りは、刻印があることがほとんどです。ただ日本では刻印が法律で定められてはいないので、全ての製品に打たれているとは限りません。刻印がなくても質の高い金やプラチナが使われていることもあります。
刻印の打たれている場所は製品によって様々ですが、ネックレスの場合は留め金に刻まれていることがほとんどです。
プレートと呼ばれる、平らな留め具(突起をひっかける穴が開いている方)に刻まれているものが多く見られますが、反対側のひっかける金具の方に「K18」などと、とても小さな文字で刻まれている場合もあります。
また留め金部分から垂れ下がっている短いチェーンの先にプレートが付いているデザインのものは、そのプレートに刻印されていることもあります。18金喜平ネックレスなど、腕時計のバンドの留め具のように開閉できるタイプのものは、留め金の表側、または留め金を開いた状態で内側に刻印されています。
ペンダントトップのついているネックレスは、刻印の場所に注意が必要です。理由は、ネックレスのチェーン部分とペンダントトップに違う貴金属が使われていたり、ペンダントトップに金やプラチナなどの貴金属と他の宝石(ダイヤ、ルビーなど)が組み合わさっていることがあるからです。
例えば、チェーン部分がプラチナ、ペンダントトップにはプラチナの台にダイヤがついているものの場合、チェーンの留め金部分の刻印にはチェーン部分の情報が、ペンダントトップの留め金部分には台の部分のプラチナと、ダイヤの情報が刻まれています。一つのネックレスに純度の違う金やプラチナが使われている場合もあります。
金プラチナ製品ではないネックレスの特徴
一見すると金やプラチナ製品のように見えるネックレスでも、実際には本物の金プラチナが使われていない場合もあります。見分ける方法として分かりやすいのは刻印です。
例えば本物の金のネックレスであれば、どこかに「K18」などと刻印があるはずです。しかし、刻印があってもそれがGP、GEP、GFなどと刻まれている場合、それは金ではなく金メッキ製品ということです。
GP=金メッキ、GEP=電気処理金メッキなど、刻印の知識を持っておくと役に立つでしょう。メッキとは、鉄などの素材の表面に、金属の薄い膜を張り、酸化を防ぐ加工方法のことです。
どんなに美しく、輝いているネックレスであっても金メッキ製品は金としての価値はありません。買取の際には金としてみなされないので注意が必要です。
本物の金プラチナとメッキ製品のもう一つの大きな違いは重さです。金プラチナ製品はずっしりと重い質感があり、一方のメッキ製品は軽いという特徴があるため、プロの鑑定士が手に取ればすぐに分かります。
さらに、金は磁石に反応しないため、もしアクセサリーを磁石に近づけた時に反応があれば、それは金メッキということになります。ネックレスの場合、留め金は磁石に反応することが多いので、チェーン部分に磁石を近づけるようにして確かめます。
ただ、加工方法によっては磁石に反応しない金メッキもあるので注意が必要です。
近年は偽物を製造する技術も進歩しており、素人はもちろん、鑑定士でもなかなか判断の難しい精巧なものもあります。なかでもタングステン合金を使ったものは、比重も純金とほとんど変わらず、熱にも強く強度もあるため、見分けることが困難です。
タングステン合金にメッキ処理を施し、K18、Pt900などの刻印をした偽物アクセサリーも出回っているようです。
タングステンは非常に硬く、刻印を刻む際にレーザーを使用することが多く独特の傷がつくため、プロが鑑定すれば判断ができますが、そうとは知らずに購入してしまったり、買取業者に持ち込んで査定してもらって初めて気づくケースなどもあるようです。
ネックレスの無料査定・高価買取ならフリーチケット
家にプラチナのブレスレットがあるけれどほとんど身に着ける機会がないから売ってしまいたいと考えていませんか?そんな人にはフリーチケットがおすすめです。
フリーチケットのお店ではJRの回数券で余ったから使わない分や図書券、あるいは百貨店やスーパーなどの商品券をお得な価格で売ることができます。金のネックレスなどもグラム単位で買取価格が表示されていますので、売りたい品がある人は一度店頭を覗いてみるのもいいかもしれません。
金はK24、K22、K20、K18、K14などの種類があり、金の含有量が高いほど買取価格も高くなっています。プラチナもPt1000とPt650~840では買取の金額に1,000円以上の差が出てきます。